BRUNNER製「IRON DOG N°07」の煙突掃除は自分でできる?実際の手順と注意点


目次

1. IRON DOG N°07とは

薪ストーブのイメージ

「IRON DOG N°07」は、ドイツ・バイエルン州の鋳物薪ストーブメーカーBRUNNER(ブルナー)社が手がける鋳鉄製薪ストーブです。

日本国内では株式会社エープラス(A-Plus)が正規輸入代理店として取り扱っていて、全国の薪ストーブ専門店で購入・施工できます。

本体は7mm厚の鋳鉄一体成形で、天板での調理もできる本格派。

ただ、国内でそれなりに導入されている機種のわりに、実際のメンテナンス方法を紹介している記事はほとんど見当たりません。

今回、実際に自宅のIRON DOG N°07の煙突・ストーブ内部を掃除したので、その様子を写真とあわせて紹介します。


2. 煙突は「IRON DOG」本体とは別の存在

掃除の話に入る前に、ひとつ整理しておきたいことがあります。

「IRON DOG N°07の煙突掃除」とタイトルに書きましたが、厳密には煙突そのものはBRUNNER社の製品ではありません。

BRUNNER社のInstallation manual(施工マニュアル)にも、はっきりこう書かれています。

maki-stove

煙突とストーブ本体って、同じメーカーのセット品だと思い込んでいる人も多いんじゃないでしょうか。でも実際は別規格・別メーカーの部材を組み合わせているケースがほとんどなんです。

公式マニュアルの「10 CHIMNEY AND SMOKE PIPE CONNECTION」の章には、煙突・スモークパイプの接続はDIN 18160.1規格に準拠すること、安全な運用のためにはすす火に強いT400仕様の煙突が必要であることが明記されています。

本体側とのスモークパイプ接続径はΦ150mm(IRON DOG N°07の場合)。つまり、ストーブ本体は本体、煙突は煙突で、それぞれ別の規格・別のメーカー製品として選定・施工されているのが一般的です。

この記事で紹介する「煙突掃除」は、あくまで今回施工された煙突部材+IRON DOG N°07本体の接続部〜本体内部を対象にしたものです。煙突の構造や掃除方法は、実際に使われている煙突メーカー・施工内容によって変わる場合があるので、その点はご了承ください。


3. 公式マニュアルが教える掃除の基本

実践編に入る前に、BRUNNER社のUser guide(取扱説明書)「9 CLEANING」の章に書かれている基本方針を確認しておきます。

  • 暖房シーズンが始まる前、年1回は煙突内のすす・残留物を点検する
  • 天板の「お掃除用インレイ」を外し、灰は掃除機で取り除く
  • 長期間使っていなかった場合は、煙突清掃の専門業者に点検・清掃を依頼する
  • 掃除作業は必ず本体が冷えてから行う(火傷の危険)
  • ガラス面の汚れがひどい場合は、濡らした紙タオルに灰を少量つけて拭き、仕上げに乾いた紙タオルで拭き取るときれいになる(研磨剤入りの洗剤はNG)
  • 灰は完全に取り除かず、薄く残しておくと種火を長持ちさせやすい

このあたりはメーカーの公式見解なので、実際に掃除する際の参考にしてください。


4. 実践:煙突・ストーブ内部を掃除してみた

ここからは、実際に我が家のIRON DOG N°07で行った掃除の様子です。

4-1. スライド煙突の上端を外す

スライド煙突の上端を回転させてロックを解除している様子
スライド式の煙突は、回転させるとロックが外れる仕組みになっている

我が家で使っている煙突はスライド式(伸縮式)のタイプで、接続部分を回転させるとロックが外れる構造になっています。

このロック機構は煙突メーカー側の仕様なので、同じIRON DOG N°07でも施工されている煙突によって外し方が変わる可能性があります。初めて外す場合は、施工業者に確認しておくと安心です。

4-2. スライド煙突内部のすすを確認

スライド煙突部分の内部に付着したすす
スライド煙突部分の内部。約2年分のすすが溜まっていた

外してみると、内部にはしっかりとすすが付着していました。

前回の掃除からおよそ2年分。片側に寄るようにすすが付いているのが分かります。これくらい溜まると、煙の抜けが悪くなったり、最悪の場合はすす火災のリスクにもつながるので、定期的なチェックはやはり大事だと実感しました。

4-3. ストーブ側・煙突側、それぞれの内部もチェック

ストーブ本体側の煙突接続部内部
ストーブ本体側の煙突接続部。こちらにもすすが付着している
煙突側の内部
煙突側の内部。本体側に比べるとすすの付き方は少なめ

本体側の接続部、煙突側それぞれの内部も確認します。本体に近いほうがすすが付きやすい、という傾向は今回もはっきり出ていました。

4-4. ビニール袋で養生して、室内側からブラシ掃除

煙突にビニール袋をかぶせて室内側から掃除している様子
煙突の先端にビニール袋を取り付け、室内側からブラシで掃除する

室内側から煙突ブラシを入れて掃除する場合、すすが室内に落下・飛散しないようにビニール袋で養生してから作業するのがポイントです。

階段の手すり部分を伝わせてビニール袋を固定し、その中でブラシを上下させてすすを落としていきます。床や周囲の家具にもすすが飛びやすいので、養生シートを広めに敷いておくと後片付けが楽になります。

4-5. 天板を外して本体内部もチェック

IRON DOG N°07の天板を外した内部の様子
天板(お掃除用インレイ)を外すと、本体内部のバッフルプレート周りにアクセスできる

最後に、天板の「お掃除用インレイ」を外して本体内部もチェックしました。公式マニュアルで案内されている通り、ここからバッフルプレート(整流板)周りの灰・すすを掃除機で吸い取ります。

構造上、ここに灰が溜まりすぎると煙の流れが悪くなるので、煙突だけでなくこちらもあわせて確認しておきたい箇所です。


5. 掃除の頻度・タイミングの目安

  • 暖房シーズンが始まる秋〜初冬に、煙突内部を点検するのがおすすめ(公式マニュアルの推奨)
  • 使用頻度が高い家庭では、1〜2年に1回を目安に今回のような内部清掃を
  • 煙の抜けが悪くなった、焚き付けの着火が悪くなったと感じたら、シーズン途中でも点検を
  • 自分でできるのは本体〜煙突の手が届く範囲まで。屋根上の煙突トップなど高所作業が必要な部分は、無理をせず専門業者に依頼を
maki-stove

2年分のすすを見たときは、正直「もっと早くやればよかった…」と思いました。見えない場所ほど溜まりやすいので、定期点検はサボらないに限ります。


6. まとめ

IRON DOG N°07は国内の情報がまだまだ少ない機種ですが、掃除の考え方自体は他の薪ストーブと大きく変わりません。

ポイントをまとめると、

  • 煙突は本体とは別規格・別メーカーの部材であることが多い(今回はDIN 18160.1・T400仕様が必要と公式マニュアルに記載)
  • 年1回、シーズン前の点検を基本に
  • すすの飛散防止にはビニール養生が有効
  • 煙突だけでなく、天板のお掃除用インレイから本体内部もあわせてチェック

この機種を使っている方や、これから導入を検討している方の参考になればうれしいです。

次回は、BRUNNER公式マニュアルの分解図をもとに、IRON DOG N°07本体の構造そのものを掘り下げた記事も公開予定です。


関連アイテム

今回の掃除で使ったようなアイテムの例です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次