薪ストーブでピザがうまく焼けない…パリッと仕上げる温度管理の秘訣

目次

🪵 1. なぜ薪ストーブでピザがうまく焼けないのか?よくある失敗例と原因

1-1. ピザがパリッと焼けない原因は温度管理のミスが9割

薪ストーブでピザを焼いて、「外は焦げているのに中は生焼け」「なんだかベチャっとしてる…」とガッカリした経験はありませんか? その原因のほとんどは、温度管理のミスです。

薪ストーブは家庭用オーブンより火力が強い反面、温度のムラが出やすいのが特徴です。ストーブ全体がしっかり温まっていない状態でピザを入れると、熱が足りずに生焼けやべちゃつきの原因に。一方、温度が高すぎると、一瞬で焦げてしまいます。

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ポイントは、「炉内全体を高温に安定させる」こと。特に薪ストーブならではの遠赤外線効果を活かせば、外はカリッ、中はふんわりの本格ピザが焼けますよ❗️🔥

1-2. よくある失敗パターン3選(生焼け・焦げ・べちゃつき)

失敗①:生焼け・中が冷たい

👉 原因:炉内温度が足りていない/生地が厚すぎる

👉 対策:ピザを入れる前に炉内温度を400℃以上にし、高加水&薄めの生地にする

失敗②:表面がすぐ焦げる

👉 原因:薪が燃えすぎて炉床が熱くなりすぎている/ピザストーンが過加熱

👉 対策:薪を多めに燃やしてから熾火(おきび)を作り、安定した輻射熱を活かす

失敗③:生地がベチャつく

👉 原因:温度が低い・トッピングの水分が多すぎる

👉 対策チーズは後のせ、トマトソースは薄めに広げるなど、水分量を調整する

1-3. キッチンオーブンとの火の回りの違いを理解しよう

「オーブンではうまく焼けるのに、薪ストーブだとうまくいかない…」と悩む方は多いです。実は、薪ストーブはオーブンと熱の伝わり方がまったく違うんです。

• オーブンの場合:熱風(対流熱)中心で、全体を均一に温める

• 薪ストーブの場合:遠赤外線(輻射熱)がメインで、直火に近い熱が下から伝わる

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薪ストーブは熱の立ち上がりは早いですが、炉内全体が温まるまでに時間がかかります。そのため、炉内全体をしっかり高温にしてから焼くことが重要😄

🪵 2. 薪ストーブでパリッとピザを焼くための温度管理の基本

2-1. 薪ストーブの適正温度は何度?理想は約400℃前後

薪ストーブでピザをカリッと焼くなら、炉内温度は約400℃前後がベストです。これくらいの高温なら、1〜2分で外はパリッ、中はモチッと焼き上がります。

温度別の焼き上がり目安:

• 300℃以下:生焼け・べちゃつきの原因

• 350℃:じっくり焼けるがパリッと感は弱い

• ✅ 400℃前後:外カリ中モチの理想的な焼き上がり

• 450℃以上:一瞬で焦げるリスク大

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特に、薪ストーブは炉床の温度が大事です。炉床がしっかり熱くなっていれば、ピザの底がパリッと焼き上がりますよ!🍕

2-2. 温度を安定させる薪の選び方と火のくべ方

薪選びは、薪ストーブピザの仕上がりを大きく左右します。🔥

🪵 【おすすめの薪】広葉樹(ナラ・クヌギ・カシなど)

• 火持ちが良く、安定した高温が長続きする

• 遠赤外線効果が強く、外カリ中モチ食感が出やすい

🚫 【避けるべき薪】針葉樹(スギ・マツなど)

• 火力は強いが、燃焼が早く温度が安定しにくい

• 煙やススが多く、ピザに匂いがつくことも

🔥 火のくべ方のコツ:熾火(おきび)を作るのがカギ

ピザを焼くときは、大きな炎よりも「熾火(おきび)」が大事です。

🌟熾火とは?

薪が燃え尽きて赤く熱を持った状態のこと。強い遠赤外線を放ち、ピザの底をムラなくパリッと焼き上げます。

【🔥 熾火の作り方】

1. 広葉樹の薪をたっぷり燃やす(30〜40分)

2. 炎が落ち着いて、薪が赤くなり炉床全体が白っぽくなったら焼き時!

3. ピザストーンを置く場合は、ストーンも一緒に十分加熱する

2-3. ピザを入れるタイミングは「炉内が白くなった時」がベスト

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薪ストーブで炉内が高温になると、壁や床に付いたススが燃え尽きて、レンガ部分が白っぽくなります。これが「焼きどきのサイン」です✨

さらに、ストーブ用温度計を使うと確実です。特に、「炉床温度」を測れる赤外線温度計があると便利です。

2-4. 温度管理に役立つ道具(ストーブ用温度計・ピールなど)

✅ 赤外線温度計

• 炉床やピザストーンの温度を一瞬で測れる

• 400℃以上になったかすぐ確認可能

炉内温度を計測するためには、赤外線温度計があると便利❗️ 商品によって計測精度にバラつきがあるので要注意❗️

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✅ ピザピール(ピザを載せる板)

• スムーズな出し入れで温度ロスを防ぐ

• 生地を焦がさずに素早く回転できる

✅ ピザストーン(耐熱石板)

• 熾火の熱を蓄え、底をパリッと焼く効果あり

• ストーンは30分以上予熱しておくことがポイント

メジャーどころはデロンギですが、Weberは価格面でナイス❗️ 丸型なのも薪ストーブに入れやすくてグッド❗️

🪵 3. パリッと仕上がる生地作りと下準備のコツ

3-1. 薪ストーブ向きのピザ生地は「高加水&薄め」がポイント

薪ストーブは高温&短時間で焼き上げるため、家庭用オーブン向けの生地ではベチャつきやすいです。薪ストーブ向きの生地は、以下の2つを意識しましょう。

✅ ポイント①:「高加水生地」で中はモチモチに

加水率(小麦粉に対する水分の割合)を65〜70%にするのがおすすめです。高加水生地は、短時間でも中がふんわりモチッと仕上がります

例)高加水ピザ生地レシピ(2枚分)

• 強力粉(またはピザ用粉):300g

• 水:200〜210ml(加水率約67%)

• 塩:5g

• ドライイースト:3g

• オリーブオイル:大さじ1

✅ ポイント②:「薄めに伸ばす」で外はパリッと

薪ストーブは高温のため、厚い生地だと中が生焼けになりがちです。直径25cmで生地の厚みは3mm程度がベスト。耳は少し厚めにして、食感にコントラストを出すと◎!

💡コツ

• 打ち粉を多めに使い、生地が手やピールにくっつかないようにする

• 生地は手で優しく伸ばし、麺棒は使わずにガスを抜かないようにする

3-2. 生地の発酵時間と温度が焼き上がりに与える影響

発酵はピザ生地の香りや食感を決める大切な工程です。薪ストーブ向きのピザは、「長時間発酵」で風味を引き出すのがおすすめです。

【おすすめの発酵方法】

✅ 低温長時間発酵(冷蔵発酵)

• 冷蔵庫で8〜24時間寝かせることで、小麦の旨みが引き出されます。

• 生地が伸ばしやすく、焼いた時に香ばしい香りが広がります。

✅ 常温発酵(短時間)

• 2〜3時間で作りたい場合は、暖かい場所(25〜30℃)で一次発酵しましょう。

• ただし、低温発酵に比べると風味はやや控えめになります。

3-3. トッピングの順番と量で「べちゃつき」を防ぐコツ

薪ストーブは高温で一気に焼くため、トッピングのやり方で仕上がりが大きく変わります。

✅ ポイント①:「水分が出にくい材料を選ぶ」

• トマトソースは薄く塗る(多すぎると生地がベチャつく原因に)

• フレッシュトマトは水分を抜いてから使う

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 モッツァレラはできれば水分少なめの「フィオルディラッテ」がおすすめ🍕

✅ ポイント②:「トッピングの順番を守る」

1. ソース(薄く広げる)

2. モッツァレラチーズ(少なめ)

3. 具材(シンプルに)

4. パルメザンチーズやオイルは焼いた後にトッピング

✅ ポイント③:「具材はシンプルに少なめ」

薪ストーブピザは火通りが早いため、具材は少なめが鉄則。例えば…

• マルゲリータなら、トマトソース+モッツァレラ+バジルだけで十分美味しい✨

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具材をのせすぎると、火の通りが悪くべちゃつく原因に…😭
どうしてもべちゃつくときは、ピザパンを使用してみてください↓↓

🪵 4. 焼き方テクニック:短時間&高温で一気に焼き上げる方法

4-1. ピールの使い方とピザを滑らせるコツ

薪ストーブでピザを焼くときは、「ピザピール(長い取っ手のついた板)」があると便利です。素早く出し入れすることで、温度ロスを防ぎます。

✅ ピールを使ったピザの出し入れ手順

1. ピールに打ち粉(強力粉またはセモリナ粉)を多めに振る

 👉 生地が張り付かず、スムーズに滑ります。

2. 生地をピールにのせ、トッピングは素早く(1〜2分以内)

 👉 長時間置くと、生地がピールにくっついてしまいます。

3. 炉床に素早く滑り込ませる

 👉 ピールを前後に小さく振るようにして、生地を押し出します。

💡 もしピールに生地が張り付いたら?

• 生地の下に打ち粉を追加して、軽く揺すってほぐす

4-2. ピザを回転させるタイミングと焼きムラを防ぐ方法

薪ストーブは火の位置によって温度ムラができやすいため、ピザは途中で回転させるのがポイントです。

✅ 回転の目安は「約30秒ごと」に1/4回転

• 0〜30秒: ピザの表面がフワッと膨らみ、耳が少し色づき始めます。

• 30〜60秒: 焼きムラを防ぐためにピザを90度回転。

• 60〜90秒: さらに90度回転し、全体を均一に焼きます。

• 90〜120秒: 耳がきつね色になり、底がパリッと焼けたら完成!

🛠 便利な道具:ターンピール

小さなピール(ターンピール)があれば、炉内でピザを素早く回転できて便利です!

4-3. ストーブの炉床、ピザストーン、蓋付きピザパン…焼き方の違いを比較

🍳 蓋付きピザパンを使った焼き方おすすめ

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具材が生焼けになってしまうのは、上から加熱が足りていない状態です。上から加熱する方法として、蓋付きのピザパンを使用する方法がおすすめです❗️

ピザパン(スキレットなど)は、薪ストーブの高温と蓄熱性を活かして、底はカリッ、中はふっくら焼き上げることができます。蓋をすることで上から加熱できるのが特徴!

✅ ピザパン焼きのコツ

1. ピザパンをストーブ内でしっかり予熱(約400℃)

 👉 熱々の状態で生地を入れると、一気に底が焼き上がり、パリッとした食感に。

2. 生地をピザパンに入れ蓋をし、そのまま炉床や熾火の近くへ

 👉 ピザパンの蓋が上から熱を伝えるので、ムラなくカリッと焼けます。

3. 90秒後にパンごと180度回転させ、焼きムラを防ぐ

4. 耳が香ばしく色づいたら完成!(約2〜3分)

💡 ピザパンならではのメリット

• ストーブ炉床が汚れない

• 熾火だけでもしっかり焼ける

• 薄焼きピザもパンピザ風も両方楽しめる

蓋付きピザパンでおすすめはこれ↓ 五徳つきでお手頃価格なのが嬉しい❗️

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それでも具材に火が通りにくいときは、蓋の上に熾火を置いてみれば大丈夫😄  我が家では、炭火の方が扱いやすいので蓋の上に炭火をおいて上から加熱しています❗️ 

🔥 焼き方比較表

🔥 焼き方🚀 メリット⚠️ デメリット
炉床に直接置く・🔥 本格的な石窯風の焼き上がり・底がパリパリ・🔥 温度管理が難しい・炉床が汚れる
ピザストーン使用・🔥 熱を蓄えて安定した焼き上がり・初心者でも失敗しにくい・🔥 ストーンの予熱に時間がかかる
ピザパン(スキレット)使用・🔥 蓋の上に熾火を置くことができ、具材もムラなくパリッと焼ける・ストーブ炉床を汚さない・キャンプなど屋外でも使える・🔥 パン自体をしっかり予熱する必要がある・薄焼きはやや難しい

🪵 5. うまく焼けない時のトラブルシューティング

5-1. ピザの底が焦げる場合の原因と対策

😱 【原因】

• 炉床やピザストーンの温度が高すぎる(450℃以上)

• 打ち粉(特に小麦粉)が炉床で燃えて焦げ臭くなる

• ピザパン(スキレット)が予熱しすぎて過加熱

💡 【対策】

✅ 炉床の温度は400℃前後をキープ

👉 赤外線温度計で炉床温度を測定し、高すぎる場合は少し熾火をかき出す

✅ 打ち粉はセモリナ粉がおすすめ

👉 セモリナ粉は燃えにくく、香ばしい焼き上がりになります

✅ ピザパンは予熱後、火から少し離して焼く

👉 熾火から少し距離を取ると、過度な焦げを防げます

ピザパンやピザストーンをつかうときは、五徳があると焦げを防げますよ😄

5-2. トッピングが焦げる、または生焼けになる場合の調整法

😱 【原因】

• 高温の直火で表面だけが一気に焼けてしまう

• 底からの熱だけでは、上面の火力が足りない

• トッピングの水分が多すぎて火の通りが悪い

💡 【対策】

✅ ピザは「側面を火に近づける」イメージで回転

👉 ストーブの奥の火力を利用しつつ、焼きムラを減らします

✅ピザパンの蓋に熾火をのせる「上下加熱法」

ピザパン(スキレット)を使う場合は、蓋の上に熾火(おきび)をのせて上下から加熱すると、生焼けを防げます!🔥

✅ トッピングはできるだけ水分を切る

👉 トマトはスライス後に塩を振って余分な水を抜いておきましょう

ピザパン上下加熱のやり方

1. ピザパンをしっかり予熱(炉内で5分以上)

2. ピザパンに生地と具材をのせたら、蓋をしっかり閉める

3. 蓋の上に熾火をのせる(炭火をおいてもOK)

4. 2分〜3分で上下から一気に焼き上げる

💡 なぜ上下加熱が効果的?

• 上からの遠赤外線効果で、トッピングもムラなく火が通る

• 炉床の熱と組み合わせることで、底はカリッ、上はトロッと焼き上がる

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特に厚めの生地や具だくさんピザに最適🍕

🆘 もしトッピングが焦げそうになったら?

• 熾火を蓋の端に寄せて、直接の熱を弱める

• チーズは途中からのせて、仕上げにサッと溶かす

🆘 【失敗別トラブル早見表】

😱 トラブル🚨 原因💡 対策
底が焦げる炉床温度が高すぎる/打ち粉が燃えている温度を400℃前後に/セモリナ粉を使う
底がベチャつく温度が低い/トッピングの水分が多い炉床を十分予熱/具材の水分をしっかり切る
耳が焦げる炉内の直火が強すぎるピザを頻繁に回転して焼く
トッピングが生焼け上面の火力不足/厚い生地ピザパン蓋に熾火をのせて上下加熱🔥
トッピングが焦げる表面だけ高温で焼きすぎチーズは後のせ/蓋の熾火を少し減らす
生地がくっつく打ち粉不足/ストーンの予熱不足セモリナ粉を使用/ストーンは30分以上予熱

🪵 6. 【まとめ】薪ストーブでパリッとピザを焼くためのポイント総整理

ここまで、薪ストーブでピザをパリッと焼くためのコツをお伝えしてきました。最後に、重要なポイントをギュッとまとめます!😊

✅ 1. 温度管理がすべて!炉床は400℃前後をキープ🔥

• 炉内全体を高温に安定させてから焼くことが大前提!

• 赤外線温度計で炉床温度をチェックし、白っぽくなったら焼きどき

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•熾火(おきび)を作って、安定した遠赤外線効果を活用

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✅ 2. 生地は高加水&薄め、発酵は低温長時間がベスト🍞

• 加水率は65〜70%の高加水生地でモチモチ食感✨

• 発酵は冷蔵庫でじっくり長時間(8〜24時間)が香りよく焼けるコツ

• 生地は手でやさしく薄めに伸ばし、ガスを抜かないようにする

✅ 3. トッピングはシンプル&水分をしっかりカット🥓🍅🧀

• トマトやモッツァレラは水分を事前に切ることでベチャつきを防止

• チーズは後のせ or 焼きの途中からのせると焦げすぎを防げる

• 具材は少なめ・薄切りが鉄則!焼きムラも防げます

✅ 4. 焼き方はスタイルに合わせて選ぶ🔥

🪵 焼き方🚀 特徴とコツ
炉床に直接焼き・🔥 本格石窯風で香ばしい底パリ食感・炉床の白化を確認して投入
ピザストーン使用・🔥 熱を蓄え、失敗しにくい安定焼き・30分以上しっかり予熱がポイント
ピザパン使用・🔥 底カリッ&中モチ食感・蓋に熾火をのせて上下加
で生焼け防止🔥

✅ 5. トラブルは原因と対策で即解決!🆘

😱 トラブル🚨 主な原因💡 解決策
底が焦げる床温度が高すぎる温度を400℃前後に調整/セモリナ粉を使う
生焼けになる上面の火力不足ピザパンの蓋に熾火をのせて上下加熱🔥
耳が焦げる直火が強すぎる30秒ごとにピザを回転する
生地がくっつく打ち粉不足/予熱不足セモリナ粉を使用/ストーンを十分予熱

💡 6. そして何よりも…薪ストーブピザは「楽しむこと」が一番!✨

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薪ストーブで焼くピザは、「火をくべ、待つ時間も含めて楽しむ」のが醍醐味です。
うまくいかなくても大丈夫!その失敗すら、薪ストーブの思い出になります😊

🎉 まとめ:薪ストーブでパリッとピザを焼くための3つの心得

💡 心得①:火を知る → 熾火&炉床400℃が命!

💡 心得②:生地を極める → 高加水&低温発酵が美味さのカギ!

💡 心得③:楽しむ → 焼く過程も、家族や友人との時間も最高のスパイス!

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