1. 煙突掃除って?
1-1. なぜ煙突掃除が必要なのか?
薪ストーブを使っていると、煙突の内側には「スス」や「タール(クレオソート)」が少しずつ溜まっていきます。これを放置すると、煙突の詰まり や 燃焼効率の低下 につながり、最悪の場合は「煙突火災」の原因になることも…。
煙突火災とは、煙突内にこびりついたタールが高温になって発火し、煙突の内部で火が燃え上がる現象 です。ひどい場合は、そのまま屋根や家全体に燃え移ることも…。
1-2. 煙突掃除を怠ると起こるリスク
煙突掃除をサボると、具体的にどんなトラブルが起こるのでしょうか?
① 煙が部屋の中に逆流する
煙突が詰まると、薪ストーブから出る煙が外に逃げられず、室内に充満してしまいます。これにより、一酸化炭素中毒の危険も高まります。
② 薪が燃えにくくなる(燃焼効率の低下)
煙突の通気が悪いと、薪ストーブの燃焼が不完全 になり、思ったように暖まらないことも…。結果として、薪の消費量が増え、コスパが悪くなるんです。
③ 煙突火災のリスクが高まる
煙突に溜まったタールが発火すると、火事の原因に。特に冬場は乾燥しているため、一度火がつくと燃え広がるスピードも早く、非常に危険です。

どんなものでもそうですが、適切に清掃・メンテナンスしてあげることで、最高のパフォーマンスを発揮します😊
1-3. 業者に頼む vs. 自分で掃除する|どちらがいいの?
「煙突掃除って業者に頼んだほうがいいの?🤔」と悩む人も多いですよね。
✅ 業者に頼むメリット
• プロの技術で徹底的に掃除してくれる
• 高所作業が苦手な人でも安心
• 煙突の点検や修理も一緒にできる
✅ 自分で掃除するメリット
• 道具を揃えれば何度でも掃除できる(長期的に見ればコスパ◎)
• 好きなタイミングで掃除できる(業者の予約待ち不要)
• 薪ストーブの構造やメンテナンスに詳しくなれる



やることは、ススを落とすだけなので、とてもシンプルですね😊
2. 煙突掃除に必要な基本アイテム6選


煙突掃除を成功させるためには、適切な道具を揃えることが大切 です。「とりあえずブラシがあればいいでしょ?」と思うかもしれませんが、それだけでは不十分。
必要な道具を事前に準備しておけば、掃除がスムーズに進み、部屋が汚れるのも防げます! ここでは、初心者向けに「絶対に必要な道具」と「あれば便利な道具」を紹介します。
2-1. 【必須】煙突ブラシ|サイズ選びのポイントと使い方
煙突掃除の主役といえば、煙突ブラシ! これがないと掃除は始まりません。
🛠 煙突ブラシの選び方
• 煙突の直径に合ったサイズを選ぶ(例:煙突直径φ150mmならφ150mmのブラシ)
• ナイロン製or金属製? → 初心者はナイロン製がおすすめ(傷がつきにくい)
✅ 使い方のコツ
1. ロッド(後述)にブラシを取り付ける
2. 煙突の上から or 下からブラシを通す
3. 上下に動かしてススをかき落とす


2-2. 【必須】ロッド(延長棒)|どのくらいの長さが必要?
ブラシ単体では煙突の奥まで届かないので、ロッド(延長棒)を接続して使います。
🛠 ロッド選びのポイント
• 煙突の長さに合わせて必要本数を決める(1本1mが多い)
• 硬すぎず、ある程度しなるタイプが扱いやすい
2-3. 【必須】煙突掃除袋・養生シート・マスキングテープ|室内を汚さないための工夫
「煙突掃除をしたら部屋がススだらけに…😱」なんてことにならないように、しっかり養生 しましょう!
✅ 必要なアイテム
• 大きめの養生シート(ストーブ周りを覆う。ビニール袋でもOK)
• マスキングテープ(煙突の隙間をふさぐ)
・煙突掃除袋(もしくはゴミ袋)→ススをこの中に落とす


2-4. 【あると便利】掃除機(集塵機)|後片付けを楽にするアイテム
掃除をすると、隙間からススが落ちてきます。掃除後の片付けをラクにするために、スス受けトレーや掃除機 を準備しておくと便利です!
✅ あると便利なアイテム
• 掃除機(集塵機) → 落ちたススを一気に吸い取れる
2-5. 【あると安心】防護マスク&ゴーグル|健康被害を防ぐための必需品
煙突掃除では、ススを吸い込むリスク があります。長時間掃除すると、のどの痛みや目のかゆみ を感じることも…。
✅ 必要な防護アイテム
• 防護マスク(N95推奨) → ススの吸入を防ぐ
• ゴーグル → 目にススが入るのを防ぐ
2-6. 【屋根から掃除する場合は必須】はしご&安全ベルト
屋根の上から煙突掃除をするなら、はしごと安全ベルト(命綱) は必須! 高所作業はとにかく安全第一 です⚠️。
✅ はしごを使うときのポイント
• 地面がしっかりした場所に設置する(不安定な場所はNG)
• 安全ベルトを固定する場所を事前に確認



煙突が2階まで伸びているような家の場合は、家の中から掃除、もしくは業者に依頼するのが安全ですね!はしごを使用するときは伸縮はしごがコンパクトで便利ですよ❗️


3. 初心者向け!煙突掃除の基本手順


煙突掃除の道具が揃ったら、いよいよ実践! とはいえ、「どうやって掃除すればいいの?」 と不安な人も多いはず。
3-1. 掃除の前に準備すること|安全対策と事前チェック
✅ 掃除の前にやるべき3つのこと
🔹 ① 天気をチェック!
• 屋根の上で作業するなら、風が強い日・雨の日はNG!
• 晴れていて、足元が滑らない日を選ぼう
🔹 ② 煙突&ストーブの温度を確認
• 煙突やストーブが完全に冷えていることを確認!
• 前日に薪ストーブを使わないのがベスト(残り火があると危険!)
🔹 ③ 必要な道具をすべて揃える
• 掃除中に「あれが足りない!」とならないように、道具を事前に準備 する



煙突外してから足りないものに気づいたりしたら悲しい😂
3-2. 煙突の掃除方法【屋外(屋根上)・屋内それぞれのやり方】
掃除の方法は、「屋外(屋根上)」から行う方法 と 「屋内(ストーブ側)」から行う方法の2種類があります。どちらの方法でも掃除はできますが、屋外からのほうがススが舞いにくく、効率的に掃除できる のでおすすめ!
✅ 屋外(屋根上)からの掃除手順
🔸 難易度:★★★(高い)
🔸 メリット:ススが部屋に落ちない、しっかり掃除できる
🔸 デメリット:高所作業の危険あり
✅ ポイント
• ロッドを追加しながら奥まで掃除する(できれば)
• 煙突トップもススやタールが付着しやすい ので、ブラシで掃除する



炉内に直接ススを落とせる構造のストーブであれば、step2は省略できます😄
✅ 屋内(ストーブ側)からの掃除手順
🔸 難易度:★★☆(中級)
🔸 メリット:屋根に登らなくていい、安全性が高い
🔸 デメリット:ススが室内に落ちやすい
✅ ポイント
• 煙突内部にタールがこびりついていたら、スクレーパー(ヘラ)で削る
• 掃除後、ストーブ内に落ちたススを掃除機で吸い取る
3-3. 掃除後のチェックポイント|燃焼効率を上げるコツ
掃除が終わったら、「ちゃんとキレイになったか?」をチェックしましょう!
🧹掃除後に確認すべきポイント
✅ 煙突の中にススやタールが残っていないか?(ライトで照らして確認)
✅ 煙突トップがしっかり固定されているか?
✅ ストーブを再設置したあと、煙突のつなぎ目に隙間がないか?
🔥 ワンポイント! 掃除後の燃焼テスト
1. 小さな薪をくべて試し焚きする
2. 煙突からしっかり煙が抜けているか確認(逆流がないかチェック!)
4. 煙突掃除の頻度とタイミングの目安


「煙突掃除って、どのくらいの頻度でやればいいの?」
これは薪ストーブユーザーがよく悩むポイントですよね。掃除の頻度が少なすぎると煙突火災や煙の逆流のリスク が高まりますが、かといって毎月掃除するのは大変…。
4-1. どれくらいの頻度で掃除すればいいのか?
基本的な目安として、最低でもシーズンごとに1回 は掃除するのが理想です。
✅ 煙突掃除の目安(薪の種類・使用頻度別)
薪ストーブの使用状況 | 煙突掃除の頻度 |
---|---|
毎日使う(冬の暖房メイン) | 年2~3回(シーズン中1回+シーズン前後) |
週に数回使う(補助暖房) | 年1~2回(シーズン前 or シーズン後) |
たまに使う(週末利用) | 年1回(シーズン前 or シーズン後) |
4-2. 掃除のサイン|煙突が詰まりやすい症状とは?
「そろそろ掃除したほうがいいかも?」と判断するためのチェックポイント を紹介します。
✅ 煙突掃除が必要なサイン
☑ 薪ストーブの煙の抜けが悪い(炎がくすぶる)
☑ 室内に煙が逆流することが増えた
☑ 薪を燃やしたとき、異臭がする(タールが溜まりすぎている)
☑ ストーブのガラスがすぐに黒くなる(排気が適切にされてない)



以前よりも排煙がうまくいかないときは、煙突内にススが溜まっているサインかもしれません🤔
5. まとめ|初心者でも安心して掃除をするために
薪ストーブの煙突掃除は、「なんだか難しそう…」と思われがちですが、道具と手順さえ知っていれば初心者でも十分にできる作業です!
ただし、いくつかのポイントを押さえないと、ススまみれになったり、掃除しきれなかったりすることも…。最後に、初心者が失敗しやすいポイントと対策 をまとめました!
5-1. 初心者が失敗しやすいポイントと対策
☑ 煙突ブラシのサイズが合っていない
→ 煙突の直径に合ったブラシを選ぼう!
☑ 煙突の掃除を始める前に養生をしていない
→ 室内掃除が大変になるので、しっかり養生!
☑ はしごの設置が不安定で危険な状態に…
→ 屋根の上で作業する場合は、安全対策を万全に!
☑ 掃除後のチェックを忘れてしまう
→ 掃除後は「煙突の中」と「煙の抜け」を確認しよう!
5-2. 道具を揃えれば煙突掃除は意外と簡単!
煙突掃除は、道具さえ揃えれば意外とシンプルな作業 です!
🔹 煙突掃除に必要な6つのアイテム
✅ 煙突ブラシ(必須)
✅ ロッド(延長棒)(必須)
✅ 養生シート&マスキングテープ&煙突掃除袋もしくはゴミ袋(必須)
✅ 掃除機(あると便利)
✅ 防護マスク&ゴーグル(健康対策)
✅ はしご&安全ベルト(屋根から掃除する場合)






しっかり準備をして、安全に煙突掃除を行いましょう!✨
さいごに「無理せず、安全第一」で!
薪ストーブの煙突掃除は、定期的に行うことで火災のリスクを減らし、ストーブの燃焼効率をキープできる大切な作業 です。ただし、屋根の上での作業が危険だと感じた場合は、無理せずプロに依頼するのも大切な判断 です。



「安全第一」で、自分に合った方法で煙突掃除にチャレンジしてみてください! 😊🔥